『当たるチラシのヒント』ウェブプレス365日語録

当たるチラシにはルールがある。
毎日30秒で、効果的なチラシの作り方をお届けします。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要2

よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要3

条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要4

経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要5

政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要6

大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つき安さ感が重要7

下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出1

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う1

「原価よりも安く売っているのに集客できない・・・」
「3割引しているがいつも在庫が残ってしまう・・・」
「安い安いと連呼するがお客様が中々寄り付いてこない・・・」

こんな声が全国各地で叫ばれている。
なぜこのような現象が起こるのか?

それは「安さのイメージが伝わっていない」からだ。

不況期に必要な安さ感の演出2

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う2

今の時代、単純なる割引や絶叫だけではお客様は慣れっこになって関心を示さないのが性だ。

デフレで価格破壊が起こり、少々のPRでは集客力が高まらない。

故に、如何にしてリアルな安そうなイメージを伝えるかが重要だ。

不況期に必要な安さ感の演出3

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う3

安そうなイメージを訴求することを「安さ感の演出」と呼ぶ。

安さ感とは、安そうなイメージを与えることで、それをいかに演出するということだ。

よく安さ感と安売りを勘違いすることが多いが、安さ感とは安そうなイメージを作っていくことであり、安売りとは単純なる値引きのことを示す。

ゆえにバーゲンだからといって、全ての商品を一律値引きしてしまうのは安売りである。

不況期に必要な安さ感の演出4

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う4

安売りは当然ながら、店の利益を圧迫してしまうので、恒常的に安く売り続けることはできない。

チラシでは、安そうなイメージをどのようにして演出するかがミソである。
同じ商品や価格でも安く見えるポイントを原則として知っておくと非常に便利である。

1.安く見えるプライスデザインを使う
2.安く見えるチラシカラーを使う
3.分割、ローン、1日あたり価格を使う
4.均一価格を使う
5.限定のイメージを演出する
6.リアルな大義名分を作る

不況期に必要な安さ感の演出5

テーマ:安さ感の演出

キーワード:「安売り」と「安さ感」は本質的に違う5

チラシで気になるのは、やはり価格。

価格の文字、デザイン、つまりプライスデザインに対してチラシではイキイキとしたり死んだりもする。
プライスデザインはある意味、チラシの需要な味付けといってよい。

この味付けに失敗すると迫力に欠ける何の変哲もないチラシになってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出6

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン1

プライス文字体はバラエティにすることがポイントだ。

例えば、980円と表示する際、普通に書く場合もあればやや太字にすることもある。
また抜き文字にする場合など、様々な文字体があるということを留意したい。

これらをバラエティに富んで使用することがメリハリをつける第一歩だ。

不況期に必要な安さ感の演出7

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン2

仮にチラシのプライスが全て同じであることを想像して欲しい。

おそらく、面白みのないインパクトにかけるチラシになっているだろう。

安そうに感じることはまず変化をつけることが大切。
基本的には、低価格商品は派手で大きな文字、高額品は明朝体のように落ち着いた文字を使うのが一般的だ。

不況期に必要な安さ感の演出8

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン3

バクダンマークは特に目立たせたい目玉品のプライスや商品写真のバックなどにつける。
古典的であるが、意外と効果的である。

ただ、多く入れすぎるとかえって目立たなくなるので、気をつけて欲しい。

不況期に必要な安さ感の演出9

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン4

形容詞をつけることで、安く見えるプライスデザインに近づく。

「驚異の1万円!」「なんと980円」などいわゆる形容詞をつけることにより安く感じさせることは可能だ。
普通に1万円と書くより、「え!?驚きの1万円」と書く方が誰もが安く感じるはず。

またビックリマークやクエスチョンマークなどの感嘆符も効果的だ。

不況期に必要な安さ感の演出10

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安く見えるプライスデザイン5

10万円を超える高額品をチラシに入れる場合は、ゼロがたくさん並んで高く感じるものだ。

例えば、「100,000円」と表示すると0が多くて重みを感じる。
故に「10万円」とすれば心理的にも安く感じる傾向があるので、特に10万円を超える高額品はそのような表示の方が適切である。

不況期に必要な安さ感の演出11

テーマ:安さ感の演出

キーワード:キーワード: 安さ感を伝えるためのチラシカラー1

色はヒトに様々な印象を与える。

人間の視覚における優先順位は、“色”から始まり、次に“形”“文字”の順である。
それだけ目に飛び込んで来やすいのが色だ。

とりわけチラシでは、色が大切であり、レスポンスにも大きく影響を与える。
特に色は商品グレードのイメージに対する影響が大きい。

不況期に必要な安さ感の演出12

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー2

黒から連想されるイメージは闇であるが、実は品質の高さを訴求したい場合に使うことが多い。

黒いベンツと赤いベンツではどちらが高級なイメージがあるだろうか。

黒のイメージは「重厚」ということを連想し、質の高さを感じるのだ。
また黒以外に「濃茶」などは同じ効果がある。

不況期に必要な安さ感の演出13

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー3

金色も質の高さを感じさせる色である。

日清のカップヌードルは全体的に赤であり、食欲を誘う色であるが、よく見ると上部が金色の線で覆われている。

これなど無意識的に質の高さを与えているといえる。

不況期に必要な安さ感の演出14

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー4

色によって相手に与える印象は大きく変わるが、さて本題の安さ感を与える色とはどんな色か。

それはまず目立つ、すなわち目に飛び込みやすい色である。

価格訴求力は目立つ色を使うことで、自信の表れを示すことができる。

その目立つ色とは、「赤」「黄」である。

不況期に必要な安さ感の演出15

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー5

信号機を思い出していただけるとわかりやすいが、「赤」「青」「黄」を使っているが、とまれは「赤」注意は「黄」である。これは万国共通である。

なぜこの2色を使っているかというと、この2色が一番目に飛び込みやすいからだ。

仮に目立たない色(例えば、淡いブラウンなど)を使ったらどうなるか?
おそらく信号見落としによる交通事故は激増するだろう。

不況期に必要な安さ感の演出16

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー6

売り場においても、いわゆるPOPは「赤」「黄」の組み合わせが多い。

目玉品とか、特化品のPOPはとりわけ赤と黄の組み合わせが多い。

もし青や黒を使うとどうなるか?
一変して安く感じなくなってしまう。

不況期に必要な安さ感の演出17

テーマ:安さ感の演出

キーワード:安さ感を伝えるためのチラシカラー7

人間の先入観でもあるが、売り場で繰り返し赤色や黄色は安いイメージということを繰り返して刷り込まれているので赤や黄を見ると、条件反射的に安いと感じてしまうのだ。

そのほか、同様の効果がある色としては「ピンク」「オレンジ」などの暖色系が挙げられる。

安さ感は実は、「賑わい感」にも連動しているのだ。

不況期に必要な安さ感の演出18

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法1

高額品を訴求するとき、安さ感を演出するのによく使われるのが“分割払い”や日割り価格という方法。

「月々わずか○○円!」「1日あたり○○円」と書くことで、購買心理に火をつけ、買いやすくさせるのだ。

トータルで考えると、決して安くないのだが、それでも“何となく安く”見える方法であり、安さ訴求としては欠かせない方法だ。

不況期に必要な安さ感の演出19

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法2

できるだけ1回あたりの支払額を低くすることが一つのポイントになる。

100万円以上の高額品の場合は、ローンが増えるが1回あたり支払額を低く見せることがコツである。
とりわけクルマや住宅の場合は、ローンが多いので、期間をなるべく長く設定してなるべく1回当たりの返済額を低くする方が良い。

金利を含めると返済額は当然大きくなるが、心理的には買いやすくなる。

不況期に必要な安さ感の演出20

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法3

プライス表示で分割払い価格を大きくすることがまたポイントである。

チラシの表示上では、普通多いパターンはトータル金額を大きくして分割価格を小さくするものだ。
これでは折角の分割価格が目立たなくなり、その意味が失ってしまう。
そこで、分割価格を大きく表示した方が安さを感じるのだ。

ちょっとした工夫で集客は大きく変わる。

不況期に必要な安さ感の演出21

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法4

日割り価格はよりリアルに訴求することも一つのポイントである。

分割払いと並んでよく使用されるのは、「1日あたり価格という」方法。

その商品の想定される耐用日数で価格を割り1日あたりに置き換える方法である。

不況期に必要な安さ感の演出22

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法5

例えば、10万円の冷蔵庫の場合、耐用年数を10年とすれば日数に直すと3650日。

10万円を3650日で割ると「100,000÷3650=約27円」になる。

故に「こんな便利で素敵な冷蔵庫が1日あたりわずか27円!」というキャッチコピーで安さ感を演出できるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出23

テーマ:安さ感の演出

キーワード:高額品で不可欠な価格表示法6

結局大事なのは、同じ商品・価格でも見せ方によって感じ方が全く違うということだ。
そこを理解するかどうかでチラシの集客力は大きく変わってくる。

安さ感とはまさしく、「どう感じさせるか」であり、販促の醍醐味なのだ。

表示方法も様々に工夫をこらしていきたい。

不況期に必要な安さ感の演出24

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する1

「均一価格」という方法は古典的であるが、安さ感を訴求するのに効果的である。

やはり心理的にはプライスが一律になっていると、少しでも掘り出し物を探そうとする好奇心が働くからだ。
百円ショップが流行るのもこの意外性があるからである。

均一は安いというイメージ+「わくわく感」があるので、お客様を呼ぶのである。

不況期に必要な安さ感の演出25

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する2

どのような考え方で、均一価格を打ち出せばよいか。
それにはまず予算の概念から考えていく必要がある。

通常ショッピングにはおおよその予算を想定しながらも購入するという流れがある。
それは予算帯と呼ばれ、マーケティングの世界で活用されている。

客の予算とは、通常「1、2、3、5、10」の5段階に分かれているものだ。

不況期に必要な安さ感の演出26

テーマ:安さ感の演出

キーワード:均一価格は安さ感を演出する3

客の予算は、「1、2、3、5、10」の5段階に分かれていると解説したが、例えば次のように商品別に当てはめることができる。

●生鮮食品
100円、200円、300円、500円、1000円
●ワイン
500円、1000円、2000円、3000円、5000円
●ソファ
1万円、2万円、3万円、5万円、10万円
●墓石
10万円、20万円、30万円、50万円、100万円

平均価格の違いによって当然単価設定が変わるわけである。

不況期に必要な安さ感の演出27

テーマ:安さ感の演出

キーワード:


平均価格の違いによって当然単価設定が変わるのだが、「1、2、3、5、10」の5段階の価格の中でより集客力の高い価格は最下限価格である。

つまり、生鮮食品なら100円、ワインなら500円ということになる。

ただ、ここで重要なのは際下限ではなく、3パターンないし、4パターンのプライス帯を作るということ。
当然、価格帯を増やせば増やすほど選択肢が増えるということだ。

何より安物だけではない、いいものが安くなっているイメージを作ることができるのだ。

不況期に必要な安さ感の演出28

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器1

購買意欲をわかせる要素として、「希少価値」がある。

需要と供給のバランスで、希少価値は生まれるわけだが、当然供給が少ないとき希少性を感じるようになる。

例えば、「金」(ゴールド)がそうだ。
金は耐久性もあり、変質しにくく、また加工もしやすいため様々な用途に使われる。
鉱物資源の中では、価値が高いとされている。
金が無尽蔵にあればあんな価格はつかない。

価値そのものは変わらないのに供給量で価格が変動するのだ。

不況期に必要な安さ感の演出29

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器2

希少性は、「状況」によっても変化する。

例えば、「水」がそうだ。
1本100円前後で売られているミネラルウォーターであるが、もし砂漠に行って水の入手が困難な場合、1本ン10万円で購入してもおかしくはない。

つまり、同じ商品であっても状況によって希少性は変化して価格も変動するということだ。

ということは我々もモノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させればよいのだ。

不況期に必要な安さ感の演出30

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器3

モノやサービスを売るとき、希少性を感じさせるように状況を変化させる。

それを限定感と呼ぶことが多い。
販売数量や期間などを限定することにより、購買意欲を引き出すという手法だ。

人間心理として、「あと10個で販売終了です!」「この土日だけ!最後の最後2日間」「先月フランスでやっと仕入れてきたこの1品!」という言葉には弱い。

おそらく皆様もそんなキャッチフレーズで思わず購入した経験は少なからずあるはずだ。

不況期に必要な安さ感の演出31

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器4

限定感には次のような種類があるので、状況に応じて使って欲しい。

1.数量限定
「あと数個限り!」
「これが最後の1棟!」

2.人数限定
「先着何名様限り」
「10人に一人がなんと半額」

3.時間限定
「朝8時に来店の方、50%OFF!」
「真夏ナイターバーゲン」

4.日数限定
「本日より3日間限り」
「本日限りの過激決算売りつくり」

5.曜日限定
「毎週金曜日のみ野菜100円均一セール」

不況期に必要な安さ感の演出32

テーマ:安さ感の演出

キーワード:限定感は安さ感の演出の最高の武器5

限定感を演出するために、5つの種類
数量限定、人数限定、時間限定、日数限定、曜日限定があるが、大事なことはリアルな限定感を出すために実際に「仕入れの苦労や作り手の思い」を具体的に打ち出すことだ。

例えば、「当店名代手打ちそば、1日80色限定です。朝6時から仕込みを開始しておりますが、1日80名様にしかお出しできないことをお許し下さい」などである。

不況期に必要な安さ感の演出33

テーマ:安さ感の演出

キーワード:大義名分つきやすさ感が重要1

人間心理として安くなってくれることはありがたいことだが、反面、不安になることもある。
いくら安くても「なぜそんなに安いの?」と疑問や不安が沸いてくるからだ。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安さは実は警戒心も増長させるのだ。
安さ感を伝えるための一番の方法は、「大義名分」を明らかにすることだ。

大義名分とは安さの理由をよりリアルに伝えることである。

不況期に必要な安さ感の演出34

テーマ:安さ感の演出

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よくじゃんけんセールというのを見かけるがただ安くするのではなく、店員さんとじゃんけんをして勝てば、10%引きなどは得した気分になりやすいからだ。

また盛り上がるので、記憶にも残りやすくリピートに繋がりやすい。

不況期に必要な安さ感の演出35

テーマ:安さ感の演出

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条件設定にはターゲットを決めることが必須である。

例えば、若いカップルにターゲットを絞ることでそれに見合う条件が出てくるのである。

故に、総合的に誰でも集客しようという大義名分ではやはりぼけてくるので、単なる割引でははなくターゲティングすることが重要である。

不況期に必要な安さ感の演出36

テーマ:安さ感の演出

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経済情勢をストーリーに利用することが一つのポイントである。

商品を絞って単品訴求をすることでよりストーリー性は高まる。

例えば、『感謝の円高大還元!輸入品を大幅ディスカウント!ヨーロッパの高級家具がメチャ安です!』という風に、ある特定の商品に絞って経済情勢を語る。

効果的です。

不況期に必要な安さ感の演出37

テーマ:安さ感の演出

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政治の話題をストーリーに利用することで、リアル感が増す。

経済情勢もさることながら、政治についてもやはり重要である。
それはなぜか?

誰もが知りうる政治的話題をネタにすることで、一般市民の共感を得られるからだ。

不況期に必要な安さ感の演出38

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大義名分つきの安さ感を演出するためには、政治・経済などのマクロな視点から入るやり方と、商品自体の見方を変える方法がある。

例えば、ワケあり品を強調することも大義名分としては非常に分かりやすい。

例えば「箱なし、展示品、チョイキズ、倒産品が大集合!」

他にも通常セットで販売しているものを“バラ売り”で強調することも安く感じるポイントである。

例えば、「タイヤ3本買えば1本サービス!まとめて買えばお得です」

不況期に必要な安さ感の演出39

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下取りセールも大義名分をつけると安い下取り価格で買い替え需要を促進することができる。

例えば、下取りしたかばんをアフリカの難民キャンプに送り、国際支援をするという方法。

社会貢献、環境配慮、地球に優しいという表現は大義名分となりやすい。
経営理念とマッチして相乗効果も出てくるのだ。