ウェブプレスの安マンとスタッフが、チラシ印刷やタブロイド新聞印刷などの、印刷に関する事から、デザインやデータ作成、商品の始まりや用語の語源など、色々な事を書き綴っています。
テーマ:印刷デザインにまつわる話
【25】コラージュ
デザインの技法でコラージュというのがあります。
少し古いようにも思いますがコラージュは、さまざまな素材やメディアを組み合わせて作品を制作する芸術技法です。絵画や彫刻などの伝統的な芸術形式とは異なり、コラージュは切り抜いた紙、写真、布、新聞、雑誌、テキスト、または他の素材を組み合わせて作品を作り出します。これにより、独自の表現やメッセージを伝えることができます。
コラージュは創造性を刺激し、異なる要素を組み合わせて新しい意味を生み出す面白さがあります。
私が学生時代の頃にコラージュの授業があり、先生に「今から外に行って何でもいいからチラシをもらってこい」と言われ、みんなで商店街にチラシをかき集めに行きました。それで各々作品を作り上げ、見せ合いをしたのを憶えています。それで、先生が言うにはこれに正解はないと言っていました。
アーティストは、自分のアイデアや感情を表現するためにコラージュを活用することができます。
チラシやカタログを切り抜いて一つの作品にすることで、独自のコラージュ作品を作成することができ、異なるデザインやイメージを組み合わせて新しい視覚的な表現を生み出すことができます。切り抜いた素材を配置して、色や形、テキストなどを組み合わせて独自のアート作品を作り上げることもできます。
チラシなどには不向きな技法ですがポスターなどデザイン性や独自性を問われるものには使えます。コラージュに正解はないにしろ、見る側に何か伝わるようにしないいけません。「これは何?」となってしまってもいいのですが、言いたいとするメッセージを伝えるのに相当に高度なテクニックが必要となってきます。また、Tシャツの柄や本の表紙などで稀に見る事があり「はっ!」とさせられる時があります。デザインによっては目を引く事があるので、正解がないとすればそれが正解だと思います。
自分で何かを作る、コラージュすると言う機会はあまりないので、目で見て面白いなぁと思えればいいかなと思います。人に見せるものを作るとなれば、慎重になってしまい独自の感性が損なわれてしまうので、そこが悩ましいところです。
特殊な技法なので、それでもってメッセージを伝える。計算してなかなか作れるものではありませんが、出来上がってみないと分からないところもありますので、これから先にチャレンジする機会があれば是非チャレンジしたいと思います。
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