ウェブプレスの安マンとスタッフが、チラシ印刷やタブロイド新聞印刷などの、印刷に関する事から、デザインやデータ作成、商品の始まりや用語の語源など、色々な事を書き綴っています。
テーマ:印刷デザインにまつわる話
【23】パチンコ屋さんのチラシ
過去の一時期にパチンコ屋さんのチラシでいっぱいになった時期がありました。
毎週毎週来る日も来る日もパチンコ屋さんのイベントに合わせて、新機種情報や芸能人が来るなど、ひっきりなしにかなりのチラシ量がありました。
当然、パチンコ屋さんもたくさんあったのですがそれに伴ってチラシの内容やデザインまでもが過熱していました。制作する側としては楽しいものがありましたが、ある営業マンが「パチンコばっかりやなー」と呟いたのを覚えています。
今ではパチンコ業界の規制もかなりきつくなってきましたので過激なイベントチラシなどはできなくなり、チラシもほとんどと言っていいぐらい目にすることがなくなってきました。今ではチラシの代わりにSNSやホームページで紹介するのが主流になっているみたいです。
パチンコチラシの要のタイトル文字や背景はPhotoshopを交えながら立体的に見えるように、写真や文字など加工をよくやりました。
そう言うこともあっていろんな勉強させていただきました。
どうすれば透明感のある背景にできるのか、どうすれば文字が浮き上がっているように見えるのかなど、勉強しました。データ量を重たくしすぎて出力できないと言うこともありましたが、やりがいのある仕事でした。他のチラシではあのようなド派手でインパクトのある表現はほとんどしないですから、貴重な経験でした。
背景に炎や波しぶき。鉄板やレンガなどパチンコというよりとにかく目立つように、派手にでしたから作りごたえがありました。出来上がってしまえば何でもないのですが、そこにたどり着くまでが一苦労でした。機会があれば、ぜひまたやってみたいと言う思いです。
ただ、今やAIの時代です。幻想的な雰囲気や抽象的で複雑なものまで一瞬で作ってしまう。びっくりするほどクオリティが高いのと、修正がないぐらいやってくれるので出る幕はありません。
私がとくに好きだった加工はイナズマでした。文字に絡みつくイナズマを加工するのがとても楽しかった記憶があります。今でこそ言いますが、出来上がりを見て密かに喜んでいました。お客様というより自己満足に近いです。現実的でない表現ですから一層の想像力を働かせて取り組まないとなかなかできません。おそらくそんな感覚で制作していたと思います。
制作物はチラシ以外にも多数ありますけれども、パチンコ屋さんのようなチラシがあれば、ぜひまた関わりたいと思います。
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