ウェブプレスの安マンとスタッフが、チラシ印刷やタブロイド新聞印刷などの、印刷に関する事から、デザインやデータ作成、商品の始まりや用語の語源など、色々な事を書き綴っています。
テーマ:印刷デザインにまつわる話
【13】チラシを作るための原稿作り
チラシを制作する際に、真っ先にすることが原稿を作ることです。これがないと話になりません。
会社などで営業さんがいる場合は直接お客様のところへ行き、もろもろのことを聞いて現場の者に伝えてくれますが、営業さんがいない場合やお客様から直接現場へ伝えたい、ネット注文でメールなどで直接依頼を受けるなどチラシの印刷に慣れていない方から依頼があった場合に困ります。
相手(お客様)の方が慣れている方なら早々に出してはくれるのですが、なかなかそうもいきません。ほとんどはあんな感じ、こんな感じのと言った抽象的な感じで出てきます。あるいは、素人なのでわからないからそちらで考えてくれという方もおられます。
そこで必要になってくるのが情報です。何も知らないでは何も進まないので、まずは業種、チラシのサイズ、イメージカラー、いつまでにほしいのかなどを聞きます。
チラシというのは多くの人にこの商品を知ってもらいたい、多くの人にこのイベントの日を告知したいと言うのが根本なので、「誰が、どこで、いつ、何を、どうしたいのか」などの項目を作り、それに当てはめながら情報を収集していきます。
制作途中であれも入れてほしい、これも載せてほしいと言うことが多いですができるだけそういうことがないように収集していきます。チラシに店名が入っていないものもあります。お店の中で使う分にはいいですが、一歩外にでると、ここはどこなの?となってしまうので肝心な情報になってきます。
考えられる情報を書き出したのちにレイアウトに移っていきますが、この情報が鍵で雰囲気的なものも含めて出来上がりの源です。そこに写真やキャッチコピー、柄などを駆使して訴求力のあるチラシに変貌させていきます。とりあえずできるだけたくさんの情報を書き出し、そこから重複しているところや必要でない情報を削除していきます。
昔話ですがエクステリアのチラシを受け持ったのですが膨大な量の文字原稿と写真原稿をいただき、その原稿を整理するだけで何日もかかったのを覚えています。
把握できないぐらいの情報をチラシに載せるということは見る側も大変だと思います。昔はよくそういったチラシを制作していました。
時代は変わりましたが今になってもこのチラシに記載する情報収集、整理がチラシの土台なので肝心な作業になってきます。
営業さんたちが営業から帰られてデスクにつき、お客様の要望をまとめて現場に伝える姿を見ると本当に頭が下がる思いです。ありがとうございます。