ウェブプレスの安マンとスタッフが、チラシ印刷やタブロイド新聞印刷などの、印刷に関する事から、デザインやデータ作成、商品の始まりや用語の語源など、色々な事を書き綴っています。
テーマ:印刷デザインにまつわる話
【09】レタリング
「レタリング」聞きなれない言葉ですが、印刷会社に入る前…学生の頃、このレタリングに励んでいました。
簡単に言いますと「手で文字を書く」ですが、ポスターカラーにカラス口と筆で文字を書く練習をしていました。
当然のことですが難しくて時間を要するもので、根気がいる作業です。
ある展示会に行った時のことです。女性の方が筆1本で明朝体、ゴシック体と下絵もなく文字をスラスラと書き上げているではありませんか。
スゲーっ!!となって、この人は天才か!と思い、このレタリングに魅了されました。
それから数年後に今の印刷会社に入らせていただいたのですが、もうすでに写植の時代でありましてレタリングのような筆で文字を書く必要がなくなっていました。
それからどれだけたったことでしょう(笑)
今やパソコン、フォントがあるので書く必要もないですが、今、書けと言われれば手が震えてどうしようもないことになってしまいます。
しかしながらパソコンでイラストレーターを使って、トレースをしたり図形を書いたりするので役には立ってる…必要な技術…だったと思います。(汗)
令和の時代に、パソコンの時代に、人工知能の時代になんでレタリングやねん!っと思いますがインターネットでレタリングを調べると、レタリングの検定まであるではないですか!
しかも国が推奨する検定みたいで…いったいどんな試験なんでしょうか…。
興味はありますが受けることはできません。しかし、こういう技術は今でも生きてるのが嬉しく思います。
ふと、ジュースのペットボトルのラベルを見てみると、タイトル文字が手で書いたような書体になっている。
これも実はレタリングなのだろうと思います。
明朝体やゴシック体、その他、さまざまなフォントがあります。
ロゴを描くときや手で書いたようなものなど、味のあるものに対してはレタリング、これが必要になってきます。
今ではレタリングとは言いませんが必要な要素だと思います。
デザインするにあたって必要に応じていろいろな要素と情報を加味しながら作っていく、その一端がレタリングだと私は思っております。
小学生の頃、教科書に落書きしたのが始まりで、今でもそれが続いている(笑)
壮大に言ってますがそれが私のレタリングの原点です。
チラシや何かの一部分ではありますが、題材をイメージしたままに書いていき、それを意図して描いていくので、楽しみでもあります。
また、チャンスがあればチャレンジしていきたいと思います。