ホーム > ウェブプレスの印刷読み物 > 印刷知識いろいろ|データの不備について
ウェブプレスの安マンとスタッフが、チラシ印刷やタブロイド新聞印刷などの、印刷に関する事から、デザインやデータ作成、商品の始まりや用語の語源など、色々な事を書き綴っています。
テーマ:印刷知識いろいろ
データの不備について|塗り足し
入稿データをいただいてから弊社でデータチェックする際に、お客様のデータに不備が見受けられる事がございます。
データに不備があった場合、再入稿いただくこととなり納期が遅れ納期に間に合わないこともございます。
データ入稿いただく際は最終確認を行った上でご入稿お願いいたします。
今回はよくあるデータ不備の中でも「塗り足し」について説明させていただきます。
塗り足しについて
塗り足しとは、仕上がりサイズよりも外にある、裁ち落とされる部分のことを指します。
塗り足しの必要な商品
輪転サイズ(白フチあり)の商品は塗り足しは不要となりますが、規格サイズ(白フチなし)や変形サイズの商品は塗り足しが必要となります。
輪転サイズと規格サイズおよび変形サイズについての説明は下記URLをご確認くださいませ。
https://web-press.jp/pages/technical/tecKisotishiki.html#rintenSeisun
フライヤー印刷や名刺印刷、チラシ印刷で断裁を伴う商品などの規格サイズの商品は塗り足しが必要となります。
塗り足しが必要な理由
印刷を行う際に大きな紙に印刷データを何枚か丁付けして印刷した後、印刷物を何枚も重ねた状態で四方を断裁し仕上げます。
断裁する際に刃が流れるなどし、ズレてしまった場合に塗り足しがない場合、少しでもズレると紙の端に印刷されていない部分がでてしまいます。
そのため実際の仕上がりよりも余分に大きく作成いただくことが必要です。
ヌリタシについて詳しくは下記URLをご確認くださいませ。
https://web-press.jp/pages/technical/tecKisotishiki.html#tonboNuritashi
このように規格サイズのフチなしの印刷データを作成する場合、データに背景がある場合本来の仕上がりサイズより3mm以上外側にはみ出させておく必要がございます。
また、切れてはいけない文字やオブジェクトは仕上がり線より3mm以上内側に入れ込む必要がございます。
これは塗り足しと同様の理由で内側に向かって断裁機の刃が流れるなどしてズレてしまった際に、文字や切れてはいけないオブジェクトが裁ち落とされてしまわないようにする対処となります。
テンプレートについて
弊社にお客様にご使用いただけるテンプレートがございますので是非ご活用いただければと思います。
テンプレートURL
https://web-press.jp/pages/taiojyokyo/taioTemplet.html
ご使用いただくOSで「Sit圧縮」「Zip圧縮」のどちらかダウンロードください。
輪転サイズの場合、1本のガイド線がありますのでその中にデータを入れてください。
規格サイズの場合、3本ガイド線がございます。
一番内側が切れてはいけない文字やオブジェクトをこの線より内側に入れ込んでいただく線、真ん中の線が断裁する仕上がり線、一番外の線が先ほど説明させていただいた塗り足しが必要な部分になります。
【まとめ】
今回はデータ不備のある中の1つを説明させていただきました。
データ作成の際に気を付けていただきますようお願いいたします。