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オフセット印刷について

印刷機と言えば?と聞かれたときに、みなさんが一番に思い浮かぶのは多くの会社にある複写機能のあるコピー機もしくは、FAXやスキャン機能がついている複合機ではないでしょうか?

印刷会社でチラシやパンフレットなど大部数を印刷する機械を「オフセット印刷機」といいます。

「オフセット印刷機」はコピー機などのFAXやスキャン機能などついていないプリント出力がメインの「インクジェットプリンタ」や、「レーザープリンタ」などと印刷方式などが違います。

今回は「インクジェッタプリンタ」・「レーザープリンタ」・「オフセット印刷機」それぞれの印刷方法などの違いについてお伝えします。

印刷機の印刷方式の違いについて

インクジェットプリンター

液体のインクを使って印刷するプリンターです。印刷方式を簡単に説明すると、インクを用紙に直接吹き付けることで印刷します。

レーザープリンター

トナーという粉状のインクを使って印刷するプリンターです。印刷方式を簡単に説明すると、トナーという粉状のインクを熱で紙に圧着・定着させて印刷します。

オフセット印刷

インクジェットプリンターや、レーザープリンターの印刷方式とは違い、オフセット印刷機は水と油(インク)の撥水性を利用した印刷方法です。

まず、印刷するのに欠かせない「版」を作成します。その「版」に水になじみやすい部分と、水をはじく部分を作り版面に水をつけます。
水をはじく部分に油性インキがのり、水がついた部分に油性インキがのらないものとなります。
そして、版についたインクがブランケットとよばれる転写ローラーに転写され、用紙へと印刷されていきます。

色の調整に関して

プリンターなどはインクをセットし、ボタンひとつで自動で動き、インク調整などはプリンターの機械が自動的に行うので、何枚刷っても品質は一定になります。

オフセット印刷機で刷る印刷物の色の調整は印刷オペレーター(人)が行います。

印刷が始まると、印刷物の一部を抜き取りながら(これを刷り取りといいます)その時の状況に応じてインクの濃度を変えるなどし、見本と同じようになるように色の調整を行います。
同時に印刷の濃度や、汚れがないかどうかも確認します。

また、オフセット印刷機で刷りあがるものは同じインクや用紙で当日の天候や温度・湿度・ブランケットの具合・機械のあったまり具合など、いろいろな要素がからみあって印刷物の刷りあがりが変わることもあります。

また、オフセット印刷機はインクジェッターなどインクを吹きかけるものではなく、インクが流れる方向が決まっており、その流れる方向の中で色味を調整するため、例えば同じ写真が、そのページの位置が違うところにあっても、写真の色味が他の写真やオブジェクトの色味に合わせる関係上、色味が若干変わる場合があります。

もちろん見本と同じように色調整はするのですが、ここが印刷オペレーターの難しいところで大事な部分になります。

まとめ

今回は印刷機によって、印刷方式など異なるお話をさせていただきました。
チラシなど印刷しようと思っていても、印刷する機械によって印刷方法がそれぞれ違います。
例えば会社などにあるコピー機で刷ったものと同じように印刷会社に刷ってほしいと伝えても、印刷会社で使うオフセット印刷機では使用するインクも印刷方法も違いますし、紙の種類によってもインクの沈みやすさのりやすさ、紙そのものの色味などありますので、同じ色味で刷るということは難しいものとなります。

その場合色校正など一度本番の印刷機で刷ってみて、自分自身で色味や仕上がりなど、イメージにあっているか確認いただき、本番の印刷を行った方がよいと思います。

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