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テーマ:デザインのコツについて
【16】強調するためのトリミング
チラシなどを制作する中で、画像を使うときも多いと思います。
その画像を扱う上で押さえておきたいポイントのひとつに「トリミング」があります。
画像や写真のトリミングは、特定の部分を切り取って、不要な部分を削除するプロセスのことです。
これにより、構図を改善したり、焦点を合わせたい部分を強調したりすることができます。
トリミングは、デジタル画像編集ソフトウェアやアプリで簡単に行うことができるようになったので、SNSやブログでの写真投稿などでも身近に感じてる方も多いのではないでしょうか。
トリミングによる効果を詳しく見ていきましょう。
1. 構図の改善
画像の構図を整えることができます。不要な部分を削除することで、主題が際立ち、視覚的なバランスが向上します。特に、三分割法などの構図理論を意識したトリミングは、より魅力的な画像を作成するのに役立ちます。
2. 焦点の強調
特定の要素や被写体に焦点を当てることができます。主題を画面の中心に配置したり、周囲の余分な情報を排除することで、視聴者の注意を引きやすくなります。これにより、メッセージがより明確に伝わります。
3. 感情の表現
画像の感情的なインパクトを強化する手段でもあります。特定の表情や動作を強調することで、ターゲットに強い感情を呼び起こすことができます。例えば、人物の顔をクローズアップすることで、感情の深さを伝えることができます。
4. 視覚的なストーリーテリング
画像が語るストーリーを強化することができます。特定のシーンや状況を切り取ることで、物語の一部を強調し、ターゲットに興味を持たせることができます。これにより、画像がより意味深く、印象的になります。
5. 余白の活用
余白を効果的に活用することができます。余白は、視覚的な呼吸を与え、主題を際立たせることができます。
例に次の写真をご覧ください。
左は背景を大きく含めることで場所を強く印象付けることができています。
右はそれらをトリミングし、被写体をアップにすることでより力強く印象付けることができます。
また、被写体だけを切り抜いて背景を変えることで、印象を変えたり強調したりすることが可能になります。
いかがでしたか?同じ写真でもどこをどう切り取るかによって大きく印象を変えることができます。
これを知っているだけできっと簡単にデザインが良くなります。
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