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ウェブプレスの安マンとスタッフが、チラシ印刷やタブロイド新聞印刷などの、印刷に関する事から、デザインやデータ作成、商品の始まりや用語の語源など、色々な事を書き綴っています。
テーマ:印刷デザインにまつわる話
【15】ドロップシャドウ
イラストレーターの機能でドロップシャドウというのがあります。
イラストレーター上で文字や図形に簡単に影をつけることができる優れものです。
影をつけることによって立体感が生まれ、見た目に深みが出ていい感じになります。この機能が出た時は、真新しくて嬉しくなってあらゆる場面に使っていました。使わなくていい部分にも使ってました。あまり使いすぎるとかえって見ずらくなり、賓がなくなるので、ほどほどに使うと言ったところでしょうか、ここぞという時にしか使わないようにしています。
ドロップシャドウはデザインをよりよく見せるための効果で、平面の中で立体的に見えたりし、デザインに深みを与えることができますが今ではタイトルなどに使う以外あまり使わなくなりました。
文字ばかり並んでいるチラシに使うと、かえって影が邪魔をして汚れた風に見えたりします。情報を伝えるチラシとしてはあまり意味がないので、デザイン的にだとか写真の上に文字が浮いてるようにして、読みやすくする使い方にすると効果があります。効果を使いすぎるとデータ量も大きくなり、その素材の影響で文字が消えたり、抜けたりとトラブルの原因になりかねないので、無意味には使わないようにしています。
どの効果にも言えることですが無意味には使わない、使いどころを知るということでデザインの幅も広がると思います。
その他、ドロップシャドウの使い方によってはただの影ではなく、違う見え方もできるのでやり方ひとつで意味をなしてくると思います。ただ、印刷会社によってはドロップシャドウをアビアランスで分割・拡張しなければ入稿できないところもあります。イラストレーターのバージョンによっては化けてしまったり、コンピューターがうまく表現できずにうまくいかないこともありますから注意が必要です。
すでに人工知能の時代ですから影ごときに何を言うかってこともありますが、こういう機能をさりげなくうまく使いこなすことによっていいものができると思いますので書かせていただきました。
そもそもこのドロップシャドウがなぜ必要なのかと考えますと、絵を書くときに陰影をつけるとより、リアルになり良いものに見えるのでそれと同じように、文字や図形に陰影をつけると良いものに見えるのだと思います。昔と違って今はラフスケッチがなくてダイレクトに白キャンバスにイラストレーターで制作できるようになったので、こういう機能があればうまく使っていきたいと思います。