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テーマ:印刷デザインにまつわる話
【14】年賀状
毎年減少傾向にある年賀状ですが、私が子供の頃は友達同士で出し合いっこをよくやったものです。
この業界に入っても年賀状の印刷は年末になると駆け込みもあってパンクするのでは…というぐらい印刷していました。今やインターネットの普及もあり、手紙を書くという作業が煩わしくなり、しかも複数、何人にもの方の宛先を調べて書いて送るのが大変な労力で、時間、コストなどの削減が後押しし、減少傾向に加速をかけていると思われます。
思い起こせば年末になると「早く年賀状をださないと!」と追い詰められ、あれよあれよとお正月を迎え、郵便ポストを見ると出さなかった友人から年賀状が届いており、折り返しの返事を慌てて書くというのがパターンでした。
何かと忙しい年末なので、自分自身の年賀状もおろそかになっていました。
今ではスマホでタイムリーに一瞬で送れるので簡単ですけれども、年賀はがきは、自筆で書くのが良くて味があっていいものです。
年賀状のデザインも昔と違ってたくさんの絵があるので選ぶのも楽しいし、気持ちに余裕がある方は書いた方がいいと思います。
パソコン、スマホの時代ですので逆に面白い、思いが伝わる、人と人とのつながりを深める、一年間の思い出を振り返るなどの効果もあります。字や絵を書くのが得意な人は書くと思いますが、苦手な人はなかなか手が出ないと思います。
読めなければ手紙の役割は半減しますが下手な字ほど最高の絵となり、思いが伝わると思います。今までもっとチャレンジしておけばよかったと今では反省しています。
あと、ささやかな楽しみとしてお年玉付き年賀はがきの当選番号の確認。これが楽しみでした。切手シートしか当たったことはないですけれど「夢」がありました。たくさんの年賀状を刷っていると、この中に1等があるのでは!と思ったりもします。
そんないいこともあるのに、わかってはいるけどと思いつつ年末の慌ただしさに流されて、ついつい出さなくなってしまった年賀状ですが、早め早めに考えて作っておくのがベストです。
書いている人は書いている!やはり段取りのいい人は仕事が早い!そういう人を見習ってチャレンジして見たいと思います。アンケートで年賀状を出す理由に、もらったら嬉しいから出す!という回答を見ました。確かに受け取って嬉しい気持ちになります。
私ども印刷屋なので今年こそはとお思いの方はどうぞ遠慮なくご注文いただきますようお願い申し上げます。