ウェブプレスの印刷読み物

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テーマ:デザインのコツについて

【15】色彩学について

絶対抑えておきたいデザインの基本のひとつに色彩学があります。

色彩学は、色の理論や色の知覚、色の組み合わせ、色が人間の感情や行動に与える影響などを研究する学問です。
色彩学は、アート、デザイン、心理学、マーケティングなど、さまざまな分野で応用されています。

色彩学の基本的な要素には、以下のようなものがあります。

1. 色の三属性

色彩学では、色を理解するために「色相」「明度」「彩度」の三つの属性が重要です。

・色相: 色の種類を示す属性で、赤、青、緑などの色を指します。
 色相環を用いることで、色の関係性を視覚的に表現できます。
 色相環は、色の連続性を示し、補色や類似色を見つけるのに役立ちます。

・明度: 色の明るさを示し、白から黒までの範囲で表現されます。
 明度が高いほど明るく、低いほど暗い色になります。
 明度は、色の印象を大きく変える要素であり、デザインにおいては重要な役割を果たします。

・彩度: 色の鮮やかさや純度を示し、灰色との混合度合いによって変わります。
 彩度が高いほど、色は鮮やかに見え、逆に低いとくすんだ印象になります。
 彩度は、視覚的なインパクトを与える要素としても重要です。

2. 色の組み合わせ

色彩学における色の組み合わせは、視覚的な調和やコントラストを生み出すための重要な要素です。
色の組み合わせにはいくつかの基本的な理論があり、それぞれ異なる効果を持っています。

・補色: 補色は、色相環で対極に位置する色同士の組み合わせです。
 例えば、赤と緑、青とオレンジ、黄と紫が補色の関係にあります。
 補色を組み合わせることで、強いコントラストが生まれ、視覚的に目を引く効果があります。
 このため、広告やポスターなどでよく使用されます。

・類似色: 類似色は、色相環で隣接する色同士の組み合わせです。
 例えば、青、青緑、緑などが類似色にあたります。
 類似色を使うことで、調和の取れた穏やかな印象を与えることができます。
 この組み合わせは、自然の風景やインテリアデザインなどでよく見られます。

・トライアド: 色相環で等間隔に配置された3色の組み合わせです。
 バランスの取れた配色が可能です。

3. 色の心理的効果

色は人間の感情や行動に影響を与えることが知られています。例えば、

・赤: 情熱や興奮を引き起こす色。
・青: 落ち着きや信頼感を与える色。
・緑: 安心感や自然を連想させる色。など。

4. 色の文化的意味

・色の意味は文化によって異なることがあります。
 例えば、白は西洋では純粋さを象徴しますが、東洋では喪を表すことがあります。
 世界に向けたデザインを制作する時は意識しておくと良いかもしれません。

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