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テーマ:新聞の作り方【全5話】
【01】新聞記事の書き方
一般的な新聞の場合は1行が13文字、改行までに10行程度とだいたい決まっています。
そして1記事の中で最も伝えたい重要な箇所は二段落目までに言及する、記事の見出しは10文字以内にする、といった共通事項があります。
これらの原則を踏襲しつつ、紙面にほとんど空白が無いようにレイアウトできるということは、一端の新聞記者ならある程度思い通りに文字数を意識して記事をまとめることが出来るノウハウを身に付けているということです。
新聞記事の書き方を身に付けるならば、まずはこのような基本的な原則を覚えるのが先決といえます。
【見出し】で関心をひく
新聞記事を書く上でもっとも吟味するべき要素が見出しです。
見出しとは記事のタイトルであり、記事の顔ともいうべき存在です。
特に新聞やWebのニュースなど、不特定多数を読み手の対象とした場合に見出しはとても重要になります。なぜならそういった、決して能動的とはいえない読み手は見出しを見て読むか読まないかを9割方決めてしまうからです。
見出しを見て興味を引くことが出来なければどんなに良質な内容の記事でも新聞のような媒体の場合は読まれずに終わる可能性大です。
ちなみに見出しに興味を持って読んでみたら内容は見出しとほとんど関係ない、といった印象を持たれたら最悪です。その点はよく留意しましょう。
記事の構成は最初に結論を
例えば4コマ漫画の内容はほとんどが起承転結で構成されています。小説のような物語の筋書きを考える場合でも起承転結を意識して考えるのが常套手段かもしれません。
しかし新聞記事を書くノウハウに起承転結は当てはまりません。
伝えたい情報の、結論から先に書き出すのが基本です。起承転結で例えるなら【結】から入るのが正しい記事の書き方です。
まず結論から述べ、次に「その結論と関連する重要事項」そして最後に「補足説明」を付け足すのが基本です。
記者の記事内容に対する主観的な意見も最後の補足説明の範疇と考えて良いでしょう。
この構成方法を更に別のアプローチで言及すると、最初の【結論】の部分は「必ず読んでほしい内容」。
その次の結論に関する重要事項は、「時間のある人は読んでほしい」という内容で、最後の主観的意見、及び補足説明は、読まれないかもしれない部分、という感覚で、必ず読んでほしい情報から順に、限られた文字数のスペースを埋めていくと良いでしょう。
まとめ・新聞記事は【コラム】では無く【記事】であることを意識する
新聞記事はコラムのような読み物では無く、実用性を重視した【記事】であるという点をよく留意する必要があります。
最も重要なのは見出しであり、10文字以内の簡潔な見出しで読み手の興味を引く必要があります。
記事内容はコラムや読み物、物語では無いため、起承転結で構成するのは間違いです。
鮮度のある【情報】を伝えるのが記事の役割であるため、結論から書き出すことが原則です。
結論の後に、結論に関する重要な説明、最後に記者の主観的意見や補足説明、という構成が基本です。
後半の半分くらいは読まれないかもしれないという気持ちで、とにかく伝えるべき結論や情報を前半に詰め込むように意識しましょう。
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