ウェブプレスの安マンとスタッフが、チラシ印刷やタブロイド新聞印刷などの、印刷に関する事から、デザインやデータ作成、商品の始まりや用語の語源など、色々な事を書き綴っています。
テーマ:ブランケット新聞について【全2話】
【01】ブランケット判の新聞とは
ブランケット判は新聞の判型の一種であり、日本の新聞サイズでもっともポピュラーな判型です。ブランケット判のサイズは縦545mm×横406mmです。これは新聞を二つ折りにした時のサイズです。
ブランケット判のちょうど半分のサイズが「タブロイド判」です。
ブランケット判は日本のローカル規格です
ブランケット判の規格は日本のローカル規格であり海外では存在しません。ちなみに国際基準の新聞サイズで最大のものはブロードシート判であり、大きさは横375×縦600mm(開いた状態で横750×縦600mm)です。
日本のブランケット判と比較すると天地は日本のブランケット判のほうが大きく横の長さはブロードシート判のほうが大きくなります。
国際規格でブロードシート判の次に大きいノルディッシュ判は横400×縦570mm(開いた状態で横800×縦570mm)であり、ブランケット判と近い大きさといえます。
一方、ブランケット判のちょうど半分のサイズがタブロイド判ですが、もともとはイギリスで誕生し、多くの国で採用されている新聞の判型です。
国際基準のタブロイド判は横285×横400mm(開いた状態で横570×縦400mm)ですが日本の場合はローカル規格であるブランケット判の半分サイズと定義してしまったために横273×縦406mm(開いた状態で横546×縦406mm)となってしまいました。
このため国際基準のタブロイド判と日本のタブロイド判はサイズが異なります。しかしタブロイド判の新聞をタブロイド紙と呼び、主にゴシップ系の記事を取り扱う大衆紙という傾向はイギリスも日本もアメリカでも同様です。
ブランケット判は明治時代中期に普及しました
日本に新聞が普及したのは西洋文化を積極的に取り入れ始めた明治時代の中期、明治23年頃のことです。この時に朝日新聞社がフランスから輸入した日本初となる高速輪転機、いわゆる新聞を大量に刷る機械で使用した紙のサイズがブランケット判のサイズでした。
ちなみにこの高速輪転機を輸入する以前にも新聞は存在しましたが、印刷するスピードはフランス製輪転機の1/20でした。
フランスから輸入した高速輪転機はまさに新聞印刷に革命を起こしました。
その後もこのフランス製の高速輪転機を参考にして国産の輪転機が開発されたため、ブランケット判のサイズが日本の新聞規格として一般化したという歴史があります。
ブランケット判新聞の情報量は文庫本200ページ分
ブランケット判新聞の1ページはおよそ12,000文字といわれています。実際には写真やイラストも掲載されるので実数よりも文字数は少なくなります。それを勘案しても現在の全国紙はおよそ40ページで構成されているため、文庫本に換算するとおよそ200ページ分の文字数、情報量ということになります。
毎日発行される新聞を編集している新聞社の人々は並の文筆家よりも生涯執筆する文章量は桁違いに多いといえそうですね。
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