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Illustrator のデータ作成方法

ここではAdobe Illustratorでデータ作成をする際の、注意事項を記載しています。
バージョンによっての違いもありますので、ご注意ください。

バージョンについて

必ず各バージョンの最新版にアップデートしてから、ご使用ください。

各バージョンの最新版は以下のサイトで更新できます。
http://www.adobe.com/jp/downloads/updates/(Adobe社サイト-アップデート情報のページへ)

ご注意
  • 必ず各バージョンの最新版にアップデートされたアプリケーションをご使用ください。最新版でないアプリケーションで作成されたデータをご入稿していただいた場合、弊社でのデータチェックで不具合やエラーの発見ができない恐れがあります。
  • Illustrator 2022 までのバージョンをご利用の場合には、必ず使用したバージョンに合わせて保存してください。ダウングレードでの保存の場合、思いがけないトラブルが起こってしまう場合があります。
  • Illustrator 2022 よりも新しいバージョンをご利用の場合、Illustrator 2022 までダウングレードして保存してください。新しいバージョンのままで保存・入稿の場合、スクリーンショットがある場合でもお客様側でのデータの確認(PDF校正)が必要となり納期を追加させていただく場合がございます。

テンプレートについて

イラストレーターで作成されるお客様のためにトンボ・ガイド付きのテンプレートをご用意しています。
詳しくはこちらのテンプレートをご覧ください。

テンプレートをご使用されない場合

必ずトンボを仕上がりサイズ(輪転・規格共に)で作成してください。その際トンボはトリムマークをご使用ください。
(バージョン5.5)フィルタ→作成→トリムマーク
(バージョン7.0.1〜CS3)フィルタ→クリエイト→トリムマーク
(バージョンCS4)効果→トリムマーク
(バージョンCS5〜2022)オブジョクト→トリムマーク

ファイルの保存について

使用したバージョンに合わせて保存してください。

Illustrator5.5

EPS形式
プレビュー:8-bit Macintosh
コンパチビリティー:Illustrator 5J
配置されたイメージを含む:オン
日本語版ファイルフォーマットを使用:オン
ダウンロード用フォントデータを含む:オン

Illustrator7.0.1

Illustrator EPS形式
互換性:必ず作成バージョンを選択してください
プレビュー:8-bit Macintosh
配置されたイメージを含む:オン
サムネールを作成:オフ
フォントデータを含む:オン

Illustrator8.0.1

Illustrator EPS(CMYK)形式
互換性:必ず作成バージョンを選択してください
プレビュー:任意で設定してください
配置した画像を含む:オン
サムネールを作成:オフ
日本語版のファイル形式を使用:オン
フォントデータを含む:オン
CMYKポストスクリプト:オン
ポストスクリプト:3

Illustrator9.0.2・Illustrator10.0.3

Illustrator EPS(CMYK)形式
互換性:必ず作成バージョンを選択してください
プレビュー:任意で設定してください
配置した画像を含む:オン
サムネールを作成:オフ
フォントデータを含む:オン
日本語版のファイル形式を使用:オン
CMYKポストスクリプト:オン
ポストスクリプト:3

IllustratorCS 〜 IllustratorCS6

Illustrator EPS形式
【プレビュー】
形式:任意で設定してください
【透明】
オーバープリント:任意で設定してください
設定:高解像度
【フォント】
他のアプリケーション用にフォントを埋め込む:オン
【オプション】
配置した画像を含む:オン
サムネールを作成:オフ
CMYK PostScriptをRGB ファイルに含む:オン
コンバチブルグラデーション&グラデーションメッシュプリント:オフ
Adobe PostScript(R):3

IllustratorCC 〜 Illustrator 2022

Illustrator EPS形式
【プレビューフォーマット】
形式:任意で設定してください
【透明】
オーバープリント:任意で設定してください
設定:高解像度
【オプション】
他のアプリケーション用にフォントを埋め込む:オン
配置した画像を含む:オン
サムネールを作成:オフ
CMYK PostScriptをRGB ファイルに含む:オン
コンバチブルグラデーション&グラデーションメッシュプリント:オフ
Adobe PostScript(R):3

カラーモードについて

データはすべてCMYKで作成してください。

(バージョン5.5〜8.0.1)文字や図形に色を入れるときにCMYKで入れてください。
(バージョン9.0.2〜CS)ファイル→書類のカラーモード→CMYK
(バージョンCS2〜2022)ファイル→ドキュメントのカラーモード→CMYK

RGB データでの入稿につきましては、弊社にてCMYK変換を行うかたちとなります。そのため、色目が変わることがありますが、その点をご了解いただける場合のみご対応をさせていただけます。 (色目の変化についてはご了承いただいているものとして進めさせていただきます)

配置画像について

リンク画像の添付忘れにご注意ください

画像が足りない場合などは再度データを送っていただくことになり、納期が遅れる可能性があります。
データ送信の前にもう一度ご確認をお願い致します。

配置する(した)画像を埋め込むと、Illustratorのファイルの容量が非常に大きくなります。その代わり、使用した画像ファイルは、 Illustratorファイルと一体化するので、リンク切れの心配は必要なくなります。また、レイアウト画面での表示は非常に精度の高いものになります。

逆に、画像を配置する際に「リンク」のチェックボックスをオンにした場合は、Illustratorファイルと一体化はしません。画面に見えているのはあくまでレイアウト用プレビューであり(画像のファイル形式によっては表示が粗くなります)、実体は画像ファイルです。つまり、その画像ファイルを別のフォルダに隠してしまえば、Illustratorファイルは『リンク画像が見つからない』とエラーを出します。その代わり、Illustratorファイルのファイル容量は小さくなります。ただし、出力する際には常に「Illustratorファイル+画像ファイル」のセットの状態にしておかなければなりま せん。

修正を加えた画像ファイルをIllustratorファイルへ更新するには、埋め込みの場合『置き換え...』をしなければ変更されません。しかし、リン クを使って配置した場合は自動的に更新するかどうかをIllustratorが促してくれます。また、『リンクを更新』を選択することで手動の更新も行えます。いずれの場合も、必ずIllustratorファイル上で更新した後は、上書き保存する必要があります。

画像の粗さの判断基準(解像度)とモアレについて

画像をできる限り鮮明に印刷するために、弊社ではデータ制作時の画像解像度は350dpi(dpi=dots / inch)以上を推奨させていただいております。
画像の拡大や縮小は画像の劣化につながりますので、画像の作成や修正をいただく場合は、最終的に使用するサイズの一回りぐらい大きいサイズで作成ください。
画像解像度が高い場合でも、元データの品質により仕上がりは異なってまいります 。

  • 原則、弊社にて文字校正等は行いませんが、画像データの文字が読めないと思われる場合、お客様へご連絡をさせていただくことがございます。この場合、ご連絡差し上げた 内容に対してのお返事・ご指示をいただくまでの間、工程を一時ストップいたしておりますので、予定納期での商品発送をさせていただくことができません。恐 れ入りますが、ご了承くださいませ。
  • 通常は完全データとしてそのまま印刷工程に入らせていただいているため、同じ画像をご使用いただいた複数のご注文や追加ご注文の場合でも、すべてをご連絡させていただくことができない可能性がございます。併せてご了承くださいませ。

印刷におけるモアレ

印刷では、写真のような階調を表現するために網点を用います。(つまり、色の濃さを規則正しく配置された点それぞれの大きさで表現します。) このため、 印刷された写真をもとに原版を作成して再び印刷すると、網点のピッチの違いや、ピッチが同じでもわずかな傾きによってモアレ(縞模様が入ったように見える 状態)が発生することがあるございます。モアレの出た写真は、見栄えがあまりよくありませんので十分ご注意くださいませ。

画像処理におけるモアレ

コンピュータによる画像処理においても、画像は画素とよばれる縦横に周期的に配置した点に分解して表現することから、印刷と同様なモアレが発生する可能性 がございます。特に画像処理の過程で画素数の少ない画像を縮小・変形した場合に発生しやすくなります。また、処理する画素数と表示する画素数が異なる場合 にも発生することがございます。 さらに、写真などをスキャナで入力する場合にも写真とスキャナの分解性能の差次第でモアレの発生する場合がございます。

アウトラインについて

入稿の際はすべてのフォントをアウトライン処理してください。
アウトライン化されていない場合には、印刷時に文字化けをおこしてしまいます。
詳しくはフォントをご覧ください。

リッチブラックと四色ベタについて

100%の黒をスミベタ、対してスミベタにCMYをそれぞれ40%程度足した黒をリッチブラックと言います。同じ黒ですが、一般的にはリッチブラックの方が締まりのある黒に仕上がると言われます。
リッチブラックにすると締まりのある黒に仕上がりますが、各色100%=『C100%・M100%・Y100%・K100%』にしますと、 “4色ベタ”と呼ばれる状態となります。この状態は大量にインクが付着するために乾きが悪くなったり、裏移りの原因となり薄い紙種によって印刷できない場合があります。

また、細かい文字等にリッチブラックを使用すると見当ズレが目立ってしまい、綺麗に仕上がりませんので通常のスミベタとリッチブラックを使い分けをする必要があります。(見当ズレは印刷の際に発生するものですのでモニター上で確認することはできません)
通常ですと細かい文字・細い線・白抜き文字はスミベタ、面積が広い場合にはリッチブラックとなります。
以下に例を載せていますので是非参考にしてください。(図では見当ズレを分かりやすく表現しています)

▲スミベタの細い文字

▲リッチブラックの細い文字(イメージ)

▲スミベタに細い白抜き文字

▲リッチブラックに細い白抜き文字(イメージ)

仕上がりをよくしたいという目的からリッチブラックを使われる場合は、C+M+Y+Kの総量が250%以下となるようご指定ください。これ以上の極端に濃い濃度(たとえばCMYKすべて100%など)はご使用にならないようお願いします。
具体的には掛け合わせの合計が、コート紙なら280%以内・それ以外の用紙なら260%以内に収まるように作成してください。また、入稿データにコート紙280%以上・それ以外の用紙260%以上の色が使用されている場合、弊社判断にて色調整をさせていただくことがございます。この色調整により印刷物全体の色合いが多少変化することもござますが、裏移りを防ぐための処理ですのであらかじめご了承ください。

ラインとヘアライン

罫線(直線)に対してカラーパレットで『塗り』部分にのみ色指定がされ、線幅がゼロ(空欄)のラインを“ヘアライン”と呼びます。このラインは、出力機で出力できる最も細い線となり、画面やプリンターではある程度の太さになりますが、印刷ではかすれたような極細線で出力されるか濃度によっては消えてしまいます。また線幅が「0.25pt」未満の設定の場合も同様に、かすれたり消えたりする原因となりますのでご注意ください。
弊社では、「0.25pt」以上の線幅を推奨しています。
(データチェック対象外とさせていただきます。弊社からお返しする校正データでも線が見える状態になる場合もありますが、印刷時は入稿データ通りになります。ご入稿前にデータのご確認をお願いいたします。 )

マスクについての注意点

マスク(クリッピングマスク)に使用したオブジェクトの線に対して色設定をするとポストスクリプトの解析上、意図しない結果となる場合があります。

プロセス印刷時におけるスポットカラーの注意点

基本的に印刷に使用するインキは、「プロセスカラー」と呼ばれるCMYKの4色を掛け合わせて使用するプロセスインキか、「特色」と呼ばれるすでに調合済みのカラーインクを使用するかのどちらかになります。
スウォッチライブラリから使用しますとスウォッチパレットに「特色」(スポットカラー)として登録されます。通常のプロセスカラーでの印刷の場合は、デー タを作成時に登録されました「特色」(スポットカラー)はご入稿時にカラータイプを「プロセスカラー」にご変更ください。
特色設定はトラブルの原因となります。ご注文時にご指示がない特色(DICカラーやTOYOカラーなど)はCMYKカラーに変換しております。CMYKカラーでのご注文時、特色指定の有無はデータチェックの対象とはなりません。CMYKで表現できる範囲内で置き換わりますので、色が大幅に変わってしまう場合がございます。あらかじめご了承 ください。また、特色にオーバープリントや透明処理などを行なった場合も、色が大幅に変わってしまう場合がございます。あらかじめご了承 ください。
使用される際は自己責任となりますのでご注意ください。

イラストレーターでのグレースケール変換方法

  • まずはデータを開いてからレイヤーにロックがかかっていないか確認してください。ロックされている場合は解除してください。
  • 各々のオブジェクトにロックをかけられている場合がありますので「オブジェクト」→「すべてをロック解除」を選択してください。(選択できない場合はロックされているオブジェクトはありません)
  • すべてのオブジェクトを一括で変換しますので、「編集」→「すべてを選択」を実行してください。
  • 全てが選択されました。
  • この段階でグレースケール変換を行います。「フィルタ」→「カラー」→「グレースケールに変換」を選択してください。(IllustratorCS3以降は「編集」→「カラーを編集」→「グレースケールに変換」を選択してください。)

なお、グラデーションをご使用の場合は一括での変換はできません。各々グレースケールへの変換を手動でお願いします。

仕上がり罫について

仕上り位置を実線にて設定されますと、商品にもその線が印刷されてしまいます。また、断裁時の小さなズレにより線が見える部分と見えない部分がでてきてしまう恐れがあります。
※仕上がり入りはガイドライン(定規の機能)にてご確認くださいませ。

オーバープリントについて

弊社では、通常はK100%のオブジェクトに対して出力前に自動でオーバープリント処理を致します。ただし、オーバープリント処理を行うことにより弊害が出ると弊社が判断した場合、オーバープリント処理をしない場合もございます。ご了承ください。
オーバープリント処理をかけたくないK100%のオブジェクトがある場合は、K100%にC1%などの色を入れると処理を回避できます。
データ作成時にオーバープリントの設定をし、弊社での自動でのオーバープリント処理をかけたくない場合は、注文時にご指定ください。
ご連絡が無い状態で、スミ以外のオブジェクトにオーバープリントの設定をしないでください。オーバープリントの設定が無視されてしまう事や、色が変わったり、印刷されない箇所が出る等の問題が生じる場合があります。
オーバープリント設定の有無はデータチェックの対象外となりますので、十分ご注意くださいますようお願いします。

パターン・ブラシ・シンボルについて

絵柄がずれたり印刷されないなどの問題が起こる場合がありますので、ご使用にならないでください。

透明効果について

バージョン9・10で透明効果を使用される場合、配置画像はすべて埋め込みでお願い致します。

線の設定について

線の色を塗りで設定しないでください。画面上で表示されていても印刷されません。

折り目の設定方法

印刷物に折り目などの加工をされる場合、加工位置には折りトンボをお付けください。仕上げ内に存在する線・オブジェクトはとらずに残したままの状態となりますのでご注意くださいませ。

両面印刷の表裏関係(天地)のご指示について

両面印刷を希望されるとき、作成データからの表裏関係判断が困難な場合がございますので作成データ(トンボの外など)に天地指定の表示を御願いします。天地指定が無い場合、基本的に画面上で見られる画像で天地を判断させていただきますのでご注意ください。
表面が縦長、裏面が横長などの時は、必ず表裏の関係の指示をお願いします。

ページ物(冊子・カタログ)の綴じ方向のご指示について

ページ物の場合、右綴じ・左綴じという2種類の綴じ方向での作成となります。綴じ方向は作成されるデザインによって違ってきますが、通常右綴じは縦書き文書を基本とする場合、左綴じは横書き文書を基本とする場合という使い分けがなされます。 また、ページ物のファイル作成は見開きページずつでの作成、または単ページずつでの作成をお願いします。

レイヤーについて

イラストレーターのバージョンによって異なりますが、不可視設定があると印刷される場合とされない場合があります
必ず全てのレイヤーが可視設定の状態でのデータ作成をお願いします。

印刷用PDF入稿について

作成したデータを入稿用として印刷用PDFにしていただくと、データの入れ忘れが無くなる、データが軽くなり送信時間が短縮される等のメリットがあります。ぜひご利用ください。

Illustrator の印刷用PDFデータ作成方法はこちらをご覧ください。

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