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ウェブプレスの安マンとスタッフが、チラシ印刷やタブロイド新聞印刷などの、印刷に関する事から、デザインやデータ作成、商品の始まりや用語の語源など、色々な事を書き綴っています。
テーマ:印刷物の加工について
断裁について
印刷物を規格サイズに切りそろえたり、ご希望のサイズに調整する工程は、「断裁」と呼ばれます。
今回はこの断裁についてご説明いたします。
そもそも断裁とは?
当社に限らず、ほとんどの印刷物(※輪転サイズの商品を除く)は、実際の商品よりも大きな用紙に印刷され、最後に所定のサイズに切りそろえることで完成となります。
※輪転サイズの商品も厳密に申しますと断裁工程がございますが、今回は区別の為に説明を割愛いたします。
このように、印刷後の用紙を切り落として仕上げる作業を「断裁」と呼びます。
断裁には「断裁機」と呼ばれる専用機械を使用します。これは印刷物をしっかりと固定し、大きな刃で正確にカットする仕組みです。
当社では、熟練のオペレーターが断裁機を操作し、高品質な仕上がりを実現しております。
なぜ断裁が必要なのか?
印刷機が扱える紙(原紙)には決まったサイズがあり、印刷後にご希望のサイズに裁ち落とす必要があります。
そのため、断裁によって多様なお客様のニーズに対応することができるのです。
断裁で対応可能な商品サイズについて
上限・下限はございますが、変形サイズを含め、多様なサイズに対応可能です。
例えば「A4より大きく、A3より小さいチラシを作りたい」という場合は、「変型B3」の商品をご選択いただければ対応可能です。(参考リンク:変型B3チラシhttps://web-press.jp/pages/syohin/henb3tirashi.html)
もちろんこれは一例に過ぎません。その他のサイズにも対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
また、一般的な規格サイズをご希望の場合は、商品オプション内で「化粧断ち」をご選択ください。輪転機で印刷された際にできる白フチ(余白)を裁ち落とし、正確な規格サイズに仕上げることが可能です。
まとめると
・規格サイズをご希望 → 「化粧断ち」を選択
・変形サイズをご希望 → 商品名に「変型」とある商品を選択
これにより幅広いご要望にお応えすることが可能です。
断裁時のご注意:「塗り足し」について
断裁を行う際には、データに「塗り足し」が必要です。
これは、断裁機の刃が微妙に内外にブレることによるズレをカバーするための、いわば絵柄のマージンです。
塗り足しを設けておくことで、わずかなズレが生じても美しく仕上がります。
詳しくは「安マン広場>印刷基礎知識>塗り足しとトンボ」をご覧ください。
余談:少部数・高精度の対応
ポスターなど超少部数かつ高い精度が求められる印刷物の場合、人の手での断裁が行われることもあります。
精密な定規とカッターナイフでの手作業となりますが、当社では熟練のスタッフがこの作業を担当します。
筆者はこの手作業が苦手ですが、お客様には高い品質のものをお届けしておりますので、どうぞご安心ください。
あとがき
いかがでしたでしょうか。今回は「断裁」についてご紹介いたしました。
ご紹介しきれない細かな内容もまだまだございますので、ご不明点がございましたら、お電話やメールにてお気軽にお問い合わせください。
お客様のご希望に沿った印刷物をお届けできるよう、誠心誠意対応させていただきます。