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テーマ:新聞の作り方【全5話】
【04】新聞記事の種類
一般的な全国新聞は朝刊の場合なら30~40ページくらいで構成されています。その中には様々な記事や広告が掲載されており、記事もテーマ別に分類すると、いくつかの種類に分けることが出来ます。
新聞一部の記事の数は実に100を超えます。それらの記事の種類は主に、【テーマ】と【取材方法】の2点によって分類することが出来ます。
鮮度の高いトピックを扱う【ストレート・ニュース】
いわゆる通常のニュース記事に当たるのが【ストレート・ニュース】です。あらゆる旬のトピック(話題)を扱います。大きく取り扱われることが多いのはやはり政治や経済などの社会的なトピックです。
新聞のメインコンテンツともいえる存在で、1面記事も99%ストレート・ニュースの記事です。
記者の主観が色濃く反映する【調査報道】
基本的に新聞記事を書く場合は警察や行政の発表内容や企業の情報リークなどをソース元にします。しかし調査報道はその新聞社の記者による独自の取材を主導として調査を進め記事にまとめます。
日本の官公庁と大手マスコミのコミュニティでもある記者クラブは持ちつ持たれつの関係のため、新聞社のような大手マスコミは上記のような公の発表を記事にする【発表報道】がメインであり、調査報道はフリージャーナリストの取材方法、といったイメージが強いのですが、昨今でも大手マスコミは調査報道に一定の紙面を割いています。
一つの事件やテーマに対して特定の担当記者の主導で取材が進められるため、まとめられた記事もその記者の主観が色濃く反映される傾向にあります。
綿密な調査と巧みな構成で仕上げられた調査報道記事は事実を淡々と記すストレート・ニュースに比べ、作家性が加味されるため、読み応えのある記事となり、それを楽しみにしている読み手は多く存在します。
また良質な調査報道記事を編集出来る記者は優秀なジャーナリストとして新聞社にとっては貴重な人材といえます。
新聞社全体の方向性が示される【キャンペーン記事】
例えば環境問題など、読み手の多くが共感できるような社会的なテーマを取り上げ、それに関する記事を継続的に掲載し続ける場合があります。これは新聞社が意図的に行っている【キャンペーン記事】である可能性が高いです。
名の通った全国紙ならどの新聞社も頻繁に行っており、その新聞社の政治的な方向性やスタンスを端的に表す指標になります。
【論評】や【社説】
大きく報じたストレート・ニュースの捕捉としてその記事の近いスペースに社説を掲載する場合が多いです。
トップニュースを捕捉するような内容で、記者の主観を交えて考察するような内容が多くみられます。
外部の著名な言論人が連載という形でコラムを掲載する場合もあります。
読み手はコラムは寄稿している言論人の思想に共感出来るようならそれを目当てに購読するため、新聞社としてはコラムの人選は重要です。
まとめ・取材方法によって分類される新聞記事の種類
新聞に掲載される記事の種類はその記事の取材方法やテーマによって分類されます。
- リアルタイムの出来事を掲載した、新聞のメインともいえる【ストレート・ニュース】
- 新聞社の記者が独自に取材してまとめた【調査報道記事】
- その新聞社の方向性をアピールする【キャンペーン記事】
- ストレート・ニュースの捕捉となる【社説】や【連載コラム】
メインコンテンツとなり、一番広く紙面を占めるのは当然ストレート・ニュースですが、その新聞の方向性やアイディンティティを示すのはむしろ調査報道やキャンペーン記事の傾向であり、どの新聞を購読するかはストレート・ニュース以外の記事のカラーで決めるという人も多いのではないでしょうか。
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