ウェブプレスの印刷読み物

ウェブプレスの安マンとスタッフが、チラシ印刷やタブロイド新聞印刷などの、印刷に関する事から、デザインやデータ作成、商品の始まりや用語の語源など、色々な事を書き綴っています。

テーマ:印刷デザインにまつわる話

【03】配色

チラシやパンフレットなどを制作する時に頭を悩ますのが配色です。

印刷物の見本があればチャート等を引っ張り出し、照らし合わせて配色するのですが、オリジナルで作る際はいろいろなことを加味しながらテーマに沿って配色しなければなりません。
それには様々な印刷物や街中の自然な色だとか、テレビ番組で使われている見出し等、豊富なサンプル知識が必要になってきます。いわゆる経験が必要になってきます。
私が初めてスーパーのチラシを手がけた時、プライスの色を青色で指示をした際に、先輩から「そこは金赤だ!」と叱られました。そこで初めて金赤という色を覚えました。金赤…金色に輝く赤…想像してしまいましたが(笑)印刷の基本色です。そうやって一つ一つ勉強しました。

今やインターネットで「チラシ見本」と調べればいくらでも調べることができるので準じて作成すれば問題ないと思います。
過去にお客様からどうやって配色を決めているのかとの質問にコンセプトとテーマに沿って…と説明したのを憶えています。

ある時はなぜ、この文字をこの色にしたのかを一晩考えたこともあります。
お客様の好みではあるのですが、やはり作る側の感性や経験によって決めている部分が多いので、作る側の特権みたいところで作る楽しみの一つにしています。

配色

今はイラストレーターなどのソフトを使って好きな色をその場で見ることができ、全体のバランスが瞬時にわかるのですが製版時代にはC00%、M00%、Y00%、K00%という指示を頭の中で想像しながら作っていました。
ですからカンプ(色校正)が上がってきた時には…指示が間違っていた、色が薄すぎた…などなど大変な結果になることが多かったです(汗)

それをまたやり直すという作業は…材料費はかかるし、先輩に叱られるし…大変な結果になるので気持ち的には命がけ(笑)少し大袈裟ですがそれぐらい必死になって配色していました。

配色は難しい反面バランス良く出来た時には喜びも大きいので今でも制作する際は楽しみながら考えて配色しています。
同じ制作物でも配色一つで全く違うものに見えたりします。
見出しには目を引く配色にし、文章など読んでほしいところにはしっかりとはっきりした色で、背景色は主張しない薄い色で…等、基本的なルールを作っていろいろな色を試していきながら全体のバランスを考え配色していく。考えてみれば楽しい作業です。
でも一歩間違えればアンバランスなチラシやパンフレットになってしまうので要注意です。

チラシ印刷

チラシ印刷の実績一覧

印刷デザインにまつわる話

印刷読み物のTOPに戻る